最近、「AI越境コンプライアンス・プラットフォーム」が続々と登場しています。会社情報を入力すれば、数分で海外進出の法務プランが出てくる——。何人かの経営者から同じ質問を受けました。「それでも弁護士は必要ですか?」
私は自分でコードを書いて法務AIシステムを作った弁護士なので、その境界線は人より分かっているつもりです。持ち上げも批判もせず、一点だけお伝えします。
AIが本当に強いのは、ルールの「検索」と「継続的な監視」です。メキシコに工場を建てつつEUに販売する企業は、原産地・労働・データ・税務が複数の法域にまたがり、しかも常に変わります。人が手作業で追うのは不可能。AIはその「地図」を描き、更新があれば知らせてくれます。この価値は本物です。
しかし、企業が海外でつまずくのは「ルールが見つからない」からではありません。二つのこと——法域が衝突したときどちらを守るか、法が沈黙する領域でどう賭けるか——これはAIにはできません。AIは「書かれていない」を「リスクなし」と扱う。これが最も危険な誤導です。
私の判断:AIは「地図と監視」の層で使い、「判断」の層は決して外注しないこと。今週できることは一つ、AIが作ったプランを現地の法域に詳しい人に見せ、「答えがあるように見えて実はグレーゾーン」の項目を洗い出すことです。
海外進出のAIプランをお持ちなら、お送りください。まず「偽の答え」を印を付けます。ご相談はお気軽に。
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呉展鵾弁護士 · 渉外弁護士
渉外法務 · 4ヶ国語対応(中・英・西・日)
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