米中の制裁対立が再び激しくなり、中国側がレアアース輸出管理で反撃に出たというニュースが流れています。私が日々扱う渉外案件の現場では、すでに具体的な影響が出ています。
先月、広東省の中堅メーカーの社長から連絡がありました。普通の民生用バルブをメキシコに輸出しただけなのに、米ドル決済がコルレス銀行で止められ、「エンドユーザー証明」と「軍事用途でない」確認書の提出を急に求められたのです。
これは特殊な例ではありません。この2年で、私が扱った越境送金の凍結・KYC追加照会・コンプライアンス問い合わせの件数は、過去3年の合計を超えました。
中国に拠点を持つ、または中国から調達している日系企業の経営者の方へ、3つの実務的なアドバイスです。
第一、米ドル建て契約の「決済ルート中断条項」を具体的に書き直してください。コルレス銀行、通貨切替、支払遅延の処理手順まで明記する。テンプレのコピーは危険です。
第二、輸出品目を中国の両用品目リスト、米国のEAR、EUの再輸出規制で交差確認する。AIで一次スクリーニング、弁護士が最終確認、というのが私の実務フローです。
第三、決済通貨のプランBを準備する。CIPS経由の人民元、ディルハム、シンガポールドル。中南米向けの取引では既に二重通貨決済が始まっています。
「コンプライアンス=外国法令の翻訳」と考えている企業ほど危ない。本当に必要なのは契約・決済・分類・緊急対応を組み合わせた社内アーキテクチャです。
中国でのビジネス、米ドル決済、機微品目に関わるご相談は日本語で直接対応します。
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呉展鵾弁護士 · 渉外弁護士
渉外法務 · 4ヶ国語対応(中・英・西・日)
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